初出「ヤングロゼ」1991.5~1992.5分載(単行本:角川書店1992.9.25 Kindle版)長編第八作にして意外と問題作? 「ね? 二人でママになろう。パパなんてドーだっていいじゃん」(129ページ)の台詞に、この作品の思想的バックボーンが要約されている。女性原理の貫徹を追求する彼女たちの姿から、男性原理の支配する産業社会に向けたさり気ない異議申し立が聞こえてくるような気がするのは、気のせい?【お話】横浜生まれの港野ヨーコちゃん(A型蠍座)は、おミズの母親から受け継いだ魔性のスケベ顔が祟ったのか、幼い頃から放っておいても男が傍に寄ってくる。けれども同性からは「媚びてる」と総すかんを食って、女の子の友達は一人もいない。そんな自分がいやで入った女子大でしたが、そこでセーコちゃんに出会って人生が変わりました。陽性できっぱりしていてわがままいっぱいのセーコちゃんは何もかもヨーコちゃんと正反対。ルームメイトとなって始めた共同生活は何と楽しかったことか。夜の街に飛び出して二人で男を漁ったり、馬鹿な女子大生に化けてテレビの深夜番組に出演したり… ああ、セーコちゃん、あなたに遇えてあたしは解放されたのよ! しかし夢のように楽しかった生活も、セーコちゃんが理想の恋人「サリィ」に出会ったことから転機を迎えます。すてきな王子様だったはずのサリィの正体は、何と、高校一年生だったヨーコちゃんを孕ませて逃げたハマのスケコマシ、信夫君だったのです…(ヨーコちゃんの視点から物語を再構成)(20000131新規追加、20000225改訂)★bbiw V