岡崎京子「pink」新装版表紙

岡崎京子「pink」新装版表紙

**【コメント】**岡崎が自らの真の主題を確立した記念碑的名品。個人的には次の「東京ガールズブラボー」の方が好きなのだけど、岡崎の転換点になった代表作と言うことではやっぱりこちらの方が重要作品かな? ようやく立って歩き始めたばかりで、まだ足元がふらついているような感じもするが、それは彼女が新しい地平を目指して未知の領域に足を踏み入れたという証拠なのだろう。(と、世評におもねておく。) **【お話】**継母と折り合いが悪くて家を出たユミちゃんは、昼はOL、夜はホテトル。お金をがっぽり稼いで、都会の片隅のワンルームマンションに自分のお城を築きました。同居人は可愛いワニ。欲しいモノは何でも手に入れ、それなりに幸せで安定した日々が続いて行くようでしたが、ある日、小説家志望の学生ハルヲ君と出会ったことから状況が変わり始めます。何と、ハルヲ君は継母の若いツバメだったのです…。バブルの徒花が咲き誇り浮かれ騒ぐ東京を舞台に繰り広げられる不毛のメルヘン。 **【書誌】**●発行:マガジンハウス●初版1989年9月28日●ISBN4-8387-0107-1 C0079新装版2010年7月29日Kindle版2010年7月29●初出:NEWパンチザウルス1989年2月23日号~7月4日号連載 (1999.06.07新規、改定2021.12.13)