
岡崎京子『ひまわり』収録短編集『エンド・オブ・ザ・ワールド』初版表紙

岡崎京子『ひまわり』収録短編集『エンド・オブ・ザ・ワールド』改装版表紙
**【コメント】**推薦リストに載せることに幾分かの躊躇いも感じる。もっと相応しい作品はあるような気がする。でもやっぱりラストの決め方がいい。岡崎もこれが気に入っていて、「あとがきインタビュー」でその思いを熱く語っている。岡崎「最後のページのゲロのとこが気に入ってます。やっぱりこれからはゲロですよ。ゲロ。」、清岡「…そうですか。」、岡崎「そうです。飽食の時代のトレンドはゲロです。うんこはもう、アウト。」岡崎というのは、ひょっとして、本当は「悪意に満ちた反逆者」なのではあるまいか? **【お話】**夏です。街角にはひまわりが咲き乱れ、空に湧き起こる真っ白な入道雲。日射しが眩しい。青木純一君、小学6年生の夏休み。これから、同級生のマキちゃんと、ガッコーのプールに行くところです。おや、坂の上で手を振ってるのはハルミさんではありませんか。純一君ちで経営しているアパートに最近まで住んでたイケイケギャル(死語?)です。訝しむ純一君を呼び寄せて、ハルミさんは囁きました。「あたし赤ちゃん出来ちゃった。どうもあんたの子みたい。」以下省略…。 【書誌】短編集「エンド・オブ・ザ・ワールド」(1994.7.15祥伝社ISBN4-396-76101-5)収録●新装版2012.04.20●Kindle版2012.04.01●初出「フィール増刊「世紀末ラブストーリーズ2」1993年8月 (1999.06.16新規追加)