初出「Peewee」1989.3~1991.10(単行本:毎日新聞社1992.8.30)長編第四作。これも凡打だと思う。「ROCK」から更に二ヶ月後に同じく女性誌に連載が開始された。画風の転換点であるという点では同じだが、こちらは「ファンタジーまがい路線」の始まりとしてその後に継承されていったような気がする。おそらく初期短編「ドッペルゲンガー」の発展形。「ROCK」と同じように、登場人物の名前を藤子不二雄から取るというお遊びが仕掛けられている。【お話】ミミミとラララは双子の姉妹で、見かけはそっくりですが、性格は正反対。ラララはお転婆なら、ミミミは乙女チックでおとなしい娘。冒険を求めて家出を決心したラララに引きずられて、心ならずもミミミまでおつきあいをするハメになりました。二人が取り敢えず向かったのは横浜中華街。冒険の第一弾として無銭飲食を決行した二人ですが、あえなく失敗。警察に突き出されるところを店の息子ジャッキー・ウォンに助けられ、今度は三人組で新たな冒険を目指して旅を続けることになりました。…で、冒険はします、一応。横浜山手の洋館に閉じこめられ、ヴァンパイアと対決したりとか…。でも、そんな話はドーでもいいんだと思うぞ、少なくとも作者は。問題は、ミミミがジャッキーに恋をしてしまったということ。驚いたことに、恋とは決して、ステキなものでも、スイートなものでも、ありませんでした。ジャッキーを自分だけで独占してしまいたいという邪な欲望が自分の胸の内に沸々と沸き上がり、ラララが邪魔者に思えてきたのです…(19990811新規追加)★bbiw V